今回は少女が牛乳を買いに行くのを手伝う、不穏な雰囲気のビジュアルノベルを遊んでいきたいと思います。
A short story about what sort of challenges everyday little things can be. Help the girl buy milk, be the first not to disappoint her.
The game is a small visual novel, showing either funny abstraction and wordplay or painful psychological episodes. The claim that history is based on real events will be too specific, so it is easier to pretend that it is just a set of abstractions and wordplay.
和訳:日常の些細なことがどのような課題となりうるかについての短編小説。少女のミルク購入を手伝い、彼女を失望させない最初の人になりましょう。
このゲームは小規模なビジュアルノベルで、面白い抽象的表現と言葉遊び、あるいは辛い心理的なエピソードが描かれています。この物語が実話に基づいているという主張は具体的すぎるため、単なる抽象的表現と言葉遊びの集合として扱う方が簡単でしょう。
※この記事はネタバレを含みます
少女が牛乳を買いに行こうとするところから物語はスタートします。
プレイヤーはどうやら少女の頭の中にいる存在のようです。
もう雰囲気が怖い。
ブレイズは怖がりだなぁ、ある出来事の影響で世界がすべて赤く見えるだけじゃん。
お店に来ると少女が「O」の文字が怖いことがわかります。
「O」の文字そのままじゃなく、「O」がイメージする何かが怖い?
「O」のイメージが怖い!
少女は自分がビジュアルノベルの中の存在だということを知っている…ような発言をします。プレイヤーの発言も見えいているとのことです。
煮え切らないな、ビジュアルノベルの中の存在だということを知っているわけではないのか?
本当にビジュアルノベルなのかな?
それから二日ほど過ぎて
えぇ…レジで二日も待ったのか…牛乳絶対腐ってるやん。
「現実を見ろ」と言い続けてBad Endを迎えてしまいました。
全然ダメなmaichanにミルクちゃんの冷たい視線が突き刺さる…ちなみに同じ名前で二周目に挑むと「また君?」と言われてしまうんだ。
2周目、レジで少女に意地悪を言ってBad Endを迎えてしまいました。
なんてひどいことをするんだ、この結果は君が悪いんだぞ。
心が痛むけどBad Endも回収しとかないと。
3周目、少女は自分がゲームのキャラクターだったら、と考えています。
つまり、1周目であった自分がビジュアルノベルの中の存在であるというようなセリフは、そう思い込んでいただけなんだろう。
わたしは君の言うような「世界」にはいないんだよ
ちゃんと気づいているんだ、自分が病気だってことに。
少女のモノローグを聞かされるプレイヤー。少女は自分が病気だとわかっています。日に日に病状が悪くなっていることも、理解しています。そして、プレイヤーは少女が作った存在でした。
私はミルクちゃんに作られた存在だったのか。
イマジナリーフレンド、つまり君にとっての私のようなものだな。
ブレイズはそこまで勝手には動かないんだよなぁ。
君がプレイするゲームに登場する主人公である少女の空想の友達が君がプレイするゲームに登場する主人公である少女の空想の友達が君…
あーあ、ループに入っちゃった。こりゃタイトル通りだね。
Bad Endの「全然ダメみたいだね」は、ミルクちゃんにとって役に立たない失敗作になってしまったプレイヤーを消す、ということだったのかもしれない。きっと私は、何度も消されているイマジナリーフレンドの一人なんだ。
少女の父親は窓から飛び降りて亡くなったことがわかります。プレイヤーは少女から「パパだったモノ」の記憶を見せられます。
パパだったモノを見てしまったショックで、ミルクちゃんは狂ってしまったのかもしれないね。
少女はビジュアルノベルのキャラクターになりきることで、今日はうまく牛乳を買うことができたのでした。
しかし、そんな少女のモノローグを遮って、プレイヤーは家に帰ろうと言い出します。牛乳を持って帰らなければいけないからです。
私はもっとちゃんとミルクちゃんのモノローグを聞きたかったぞ!
私ももっとちゃんと聞いてあげたかった!
寝ろ。
牛乳を家まで持ち帰ると、母親にこう言われて物語は終わります。
え…これで終わりなの?ミルクちゃん救われなさすぎじゃない???
君がもっと少女の話を聞いてあげていれば違ったかもしれないのに…!
選択肢が一つしかなかったんだからどうにもならんやんけ!
父親の飛び降り自殺を目撃した少女は、精神的な病気になってしまったのでした。プレイヤーはそんな少女のイマジナリーフレンドでした。
少女はこの日、自分をビジュアルノベルのキャラクターだと思うことでうまく牛乳を買いに行こうとしていました。牛乳は買えましたが、少女の壊れた日常が変わることはありませんでした。
なんともやるせない気持ちになるゲームだったね、もっとたくさんの選択肢があってもよかっただろうに。
しょせん少女の空想の友達に過ぎないからな、私たちにははじめから選択肢などなかったんだ。私たちが選んでいるようで、すべては少女の想定内だったんじゃないか?私だって、君が予想もしないことを言ったりはしないだろう。
それもそうだね、ブレイズは私の空想の友達なんだから、私が考えもしないことや知りもしないことは言いっこないわけだ。
そうだな。だから、君はプレイヤーでありながら少女の空想の友達、つまり少女自身だったんだ。
このゲームはあくまでミルクちゃんの視点だったってことだね、だからプレイヤーから見える景色も赤かった。